Stand up KANSAI

農業


1960年代に約80%あった食料自給率は、現在約40%まで下がっている。さらに中国を始めとする新興国の台頭とともに、日本の購買力は相対的に低下し、国際市場で買い負けるようにもなってきている。世界の穀物消費量の増加に比例して穀物生産量も伸びてはいるが、今後も伸び続けるという保証はない。

そして今、日本の農業が直面している大きな問題がある。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)という枠組みができつつある中で、どの方向に向かっていくべきなのだろうか。現在の保護主義政策を続けるのか、あるいはアメリカ的自由貿易を進め市場改革に向かうのか。

また国内でも、食の安全など議論が高まっていて、遺伝子組み換え、偽装表示、農薬不正使用、風評被害と様々な問題が浮かび上がる。福島第一原子力発電所の事故後は、放射能汚染も問題となっている。

これらに関して、問題が起きた時にはメディアが大きく取り上げ、それに対して不安や怒りを感じた方もいたでしょう。しかし一定期間が過ぎれば、何事もなかったかのように話題になることもなくなる。

食というのは、自分たちが生きていくための最も根本を支える部分であり、必要不可欠なものである。その問題に、私たちはもっと真剣に向かい合うべきだと思う。日本は、つまり私たちは、農業や食料の問題とどのように付き合っていくべきなのか。テレビの中でコメンテーターが騒いでいる問題としてではなく、自分が生まれてから死ぬまで毎日欠かさず関わらなければならない問題として。

専門知識を持っている必要はありません。必要な資料はこちらで用意します。みなさんは、日本の農業に対する思いだけを持って、ぜひStand upKANSAI農業分科会へご参加ください。他者の意見に触れ、自身の思いを発信し、そこからお互いに考えを深めていく、そんな議論がしたいと思っています。

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